ヒョードルが全盛期ならUFCで通用したのか

どうも、はじめまして。MMA大学生です。

 

今日は昔から話題になる全盛期のヒョードルについて話そうと思います。

PRIDE時代を知る人なら1度は考えたのではないでしょうか。

 

彼が全盛期ならUFCでチャンピオンになれたのか?

進化したUFCヘビー級でたとえ全盛期だろうとヒョードルが活躍できるわけが無い、現実を見ろ懐古厨と馬鹿にする人も多いでしょう。

しかし、本当にそうだろうか。私なりにざっくりとですが考察してみました。

 

結論、ランディクートゥアやフランクミア、シルビアが王者だった時代までなら余裕でチャンピオンになれたと思います。これはPRIDEと時代が重なっていたこともあって共感する人も多いと思います。

 

ではブロック・レスナーはどうでしょうか。

ヒョードルは圧倒的スピードと強烈なパウンド、抜群の格闘センスで勝ってきました。コールマンに下から腕十字を極めていることから下からも強いイメージがありますが、ヒョードルは下になると弱いです。というか下手です。ハント戦やロジャース戦でその片鱗は見えましたが、アントニオ・シウバ戦でそれが露呈しました。(下になると弱いのはこの頃のロシア選手の特徴でしょうか。ハリトーノフも下になると寝技がザルでしたね。) 

しかもサンボの投げに固執していたのでレスリングがあんまり上手くないです。

ランデルマンやコールマン、リンドランドに寝かされたことに加え、アントニオ・シウバに簡単にテイクダウンされていました。ロジャース戦を見ても特にケージレスリングは苦手だと感じました。

ブロック・レスナーは打撃恐怖症気味なので先に打撃を当てれば嫌倒れしてくれるかもしれませんが、漬けられて負ける可能性は高いと思っています。

 

しかし、それ以上に最も相性が悪いのはケイン・ヴェラスケスです。

レスナーをも上回るレスリング力に圧倒的トップコントロールとパウンド、打撃も割と出来るのでヒョードルの勝ち目はほぼないと思います。ファイトスタイルもしつこくレスリング(しかもケージレスリングがめちゃくちゃ上手い)でせめてくるので本当に相性は最悪だと思います。

 

ではケイン以降の王者相手ならどうでしょう。

ジュニオール・ドス・サントス

全盛期のJDSはタフ過ぎてKOは狙えないしケイン並のレスリング力がないとテイクダウン出来ない。ヒョードルが打撃で常に優位に立つ必要があるがボクシングの上手かったJDS相手では中々厳しいのではないか。

ファブリシオ・ヴェドゥム

全盛期ならまぁ勝てそう。ノゲイラ3の戦法がいいと思う。UFCのファブはムエタイが向上してるので侮れないが。

・ミオシッチ

タフでボクシングもレスリングも上手いミオシッチは相性がよくないと感じる。

・コーミエ

オリンピック金メダル候補のレスリング力は伊達じゃない。あの片足タックルをヒョードルが防げる気がしない。寝技も圧倒的にコーミエが上手いので寝かされたら厳しい。

・ガヌー

ヒョードルのサンボではまずテイクダウン出来ない。恐らくタフなので仮に打撃で優位に立ててもKOは難しい。ヒョードルは別に顎が強くないので1発食らったらおしまいだろう。圧倒的リーチとボクシングの向上したガヌーの打撃を貰わずに勝てる可能性はかなり低い。

 

結論、PRIDE消滅以降の進化したUFCで全盛期のヒョードルがチャンピオンになれたかと言われるとそれは難しいかもしれません。レスリングと下からの寝技が弱い事はかなり致命的だと思います。

ただ、45歳になってもベラトールの世界ランク2位をKOするなど、予想外の力を見せるのもヒョードルです。

たとえ相手がガヌーであっても、誰と戦っても勝つ可能性があったファイターではないでしょうか。

 

次回は、歴代最強は誰かについて話そうと思います。